不吉なタイトルのカードですが、必ずしも悪い意味を示すものでは
ありません。

黒い甲冑に身を包んだ死神は白馬にまたがり、バラの旗を掲げています。
白は純粋さを表し白馬は神聖な馬とされています。

死神が持っている旗には聖母マリアのシンボルである「神秘の薔薇」が見られ、これは五芒星と同様のシンボルです。
死神は白馬に乗り４人を裁きながら左から右へと行進しています。

常に祈りを捧げていた黄色い衣装の司祭は死の神と向かい合っています。
子ねこ（少女）はひざまずき、顔をそむけています。
青い服の素直で純粋な子ねこ（子ども）は死と向き合い花を差し出しています。

王冠にこだわった人は横たわり水色の布がかぶせられ死んでいますが、司祭と子ねこ（子供）達は生きています。
足元には王冠とホルンが転がっています。

背景には、二本の柱の間から昇っていく朝日が描かれています。
太陽は生命を象徴しています。
中央には川が描かれています。これは黄泉の川であり、川には左から右（過去から未来）に向かう船が描かれています。
船に乗ることを許された司祭と子ねこ（子供）達はその船に乗り、新しい世界へと旅立ちます。

死神のカードは物事の終わりを意味しているのと同時に再出発を意味しているのです。