大地母神の象徴と言われる女帝が、実り豊かな自然に囲まれ、ザクロの模様が入った白いマタニティドレスをまとい、心地よさそうなクッションに悠然と腰掛けて、穏やかな微笑みを浮かべています。
ゆったりとしたドレス、お腹のあたりが膨らんでいる様子から身ごもっていると解釈されます。

頭に着けた、愛と平和の象徴である月桂樹の冠は女帝の栄誉をたたえています。その上に付いた白い星１２個は黄道十二星座を表します。そして右手で王笏を頭上に掲げています。

クッションの横には、愛と美の象徴である金星の惑星記号が入ったハート型の盾が置かれています。

手前には穀物畑が描かれており、豊かに実っています。
穀物は古くから豊穣、大地の神と結びつけられ、豊かさや繁栄を表しています。

女帝は母なる大地として象徴される女性原理そのものであるといえます。