山頂に建てられた塔に、神が下した稲妻が直撃し、王冠を飛ばされた人とまだ王冠を着けたままの京ねこが落下していく様子が描かれています。

塔は旧約聖書に登場する「バベルの塔」をモチーフに描かれています。

青い服の京ねこは落ちながらもまだ王冠を着けたままです。王冠は地位、名声、富の象徴であり、それらにこだわり続けていることを示しています。
そして赤いマントの京ねこ（男性）は自分が飛べると思い込んでいて、それは思いあがりや傲慢であることを示しています。

神の怒りの落雷により、塔の上部が破壊され火災が発生し、そこから墜落していく二匹の姿は、傲慢や過信への神からの戒めを暗示しています。

このカードは物事の崩壊、終わりや失敗を意味しますのでタロットカードの中で一般的には最も不運なカードと言われていますが、破壊したことにより目覚め、そこからやり直すことを意味する「必要な破壊」とも解釈できます。